重いものを持ってみた~い!
2023.11.06
園庭には重さの異なるタイヤがいくつかあります。
自分の力で持ち上げられないと動かすとき危険な為、
子どもが重さを選べるように環境として設定しています。
そのため保育士は、子どもが興味を示したとしても
自分の力で持ち上げられるかどうか見ています。
”良かれと思って大人がタイヤを持ち上げる”、
なんてことは かえって危険に繋がりかねないのです。

うさぎ組(1歳児)のKさんも、
はじめは重たいタイヤが持ち上がらなくて
”えーん!持ち上がらないよー!”と泣いていました。
そこで保育士は
「ここに色々なタイヤがあるよ」と知らせました。
Kさんは泣き止み、タイヤを一つずつ持ち上げにかかりました。
自分にあった重さのタイヤを見つけるといざ出発!
タイヤ転がしだ!
保育士が
「お友達がいないところで転がそう」と伝えると、
”うん!”と一生懸命タイヤを転がしだしました。
出発がてら
自分の影を見つけて 挨拶なんかしちゃったり。
(影の発見はSTEMの始まりですね)
倒れそうになると一時停止してバランスを整え......
角度を変え..... 足を踏ん張って....
ゆっくりゆっくり確実に前進していました。
黙々と転がして 遂に端っこまで辿り着きました!
タイヤ転がしが楽しくて仕方ないのでしょう。
折り返しはじめたKさん。
黙々と転がす姿に惹かれ、お友達が集まってきました。
折り返してしばらくするとタイヤは倒れました。
長距離のタイヤ転がしにKさん満面の笑みで拍手!
達成感でいっぱいの表情!たまらないですね~♡
この姿を見ていたお友達も、
次はわたしは!ぼくが!とタイヤ転がしに挑戦。
持ち上げること自体を楽しむ子や、
持ち上げて転がす楽しさを感じる子もいました。
好奇心から意欲に火がつき粘り強く取り組む姿からは
何かしらのエネルギーが発しているのかもしれないと思いました。
「楽しくて仕方がない」と夢中になっていることは、
周囲にも”やってみたい”と意欲が伝染するのでしょう。
お友達と高め合う1歳児、
こんなに小さくても色んな挑戦をしています♡
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