第15回 お姉ちゃんに生まれたくなかった!!!妹が良かった!!!
2023.02.01
ドキッとする発言ですね。
Aちゃんは、妹が大好きです。
でも「いいなぁ!お母さんに甘えられて!!!私はいつも”お姉ちゃんでしょう“って言われる・・・たまに妹になりたいなぁと思う」
Aちゃんは、時々妹のことをうらやましく思うのです。
お母さんは、もちろんAちゃんのことが大好きです。でも小さい妹に手がかかり、お姉ちゃんのAちゃんをつい頼りにしてしまうのです。
「お姉ちゃんがおりこうさんで良かった!!!」お母さんの言葉は嬉しいけれど、心の中は複雑です。
「あたしがおりこうにしてないとお母さんが困っちゃう」・・・
だからAちゃんはいつも「いい子でいよう」と思うのです。
ときどき、わけもわからず大声でわがままを言ってしまいます。でもお母さんは「どうしたの?お姉ちゃんが泣いたらおかしいわよ」って頭をなでてくれます。
「あたしはお姉ちゃんだから泣いたらダメなんだ!って思うけれど、涙が出てしまうの・・・
だからあたし、妹に生まれたかった!!!」
これは、あるお母さんが、小学生の頃思っていたことを懐かしそうに話してくださいました。
自分がお母さんになった今なら“お母さんの気持ち”を理解できるそうです。
だから今は、時々「上のお子さんと二人で」デートをするのだそうです。
また、下のお子さんの前で、交代交代でハグハグするのだそうです。
すると、上のお子さんは「Dちゃん(弟)は、赤ちゃんだから抱っこして!!!」と自分から頼むそうです。
Aさんは、自分の子ども時代の「寂しい気持ち」と「お母さんの気持ち」の両方を重ね合わせて自分の子育てに活かしているのだといるのだと話してくださいました。
「人が人を育てる」難しいですね。
焦らず、惑わされず、知ることより感じることを大切に一緒に子育てをしていきませんか?
コロナ禍も少しづつ落ちいてきました。次年度は、保護者の方の「困った」にもっともっと寄り添い「しゃべり場」や「子育て懇談会」など、コロナ禍以前の楽しい場を復活させていきたいと思います。
大人も子どもも共に育つ
保育園の集団は、子どもにも大人にも豊かな場所で在りたいですね♡
知念みね子