1歳児の友情
2023.12.28
ひょんなことから嫌な気持ちになり
えーん!と泣いていたうさぎ組(1歳児)のRさん
同じクラスのTさんが保育士の所へやってきて、
「Rないてる、、」と心配していたので
ティッシュを渡してみると
サッとRさんのもとへ行き涙を拭いてくれました。
それを見ていたKさんもティッシュを持ってやってきて
一緒に涙を拭き始めました。
すると今度は「何してるのー?」と
Kさんもやってきて「ぼくにもティッシュかして」と、
3人で涙を拭いてくれました。
それを見ていた通りすがりのひよこ組(0歳児)さん
「それならわたしも」と4人で涙を拭いていました(笑)
その間ずっとRさんは拭かせてあげていました。
涙は1人目のTさんで止まっていたけれど、
みんなの優しさが心に染みていたのかな♡
4人のお友達が優しく慰めてくれたおかげで
Rさんはすくっと立ち上がり
最後は自分で目元を拭って遊びの中へ戻りました。
1歳児の友情素晴らしいですね~。
こどもたちは自分がしてもらったことを
お友達にも同じようにしてあげるようになります。
泣いて保育士に助けを求めると
「いやなことがあったの?」
「痛かったね~」など、気持ちを受容されながら
優しく涙を拭かれます。
その経験の積み重ねから
お友達が泣いている=ティッシュ=涙を拭く
になったのだと思います。
最初は自分がされたことを真似ているだけでも、
段々とその行為が意味を持ち
こどもたちの心から「お友達への愛情」が
ふつふつと湧き出てくるのだろうと思っています。
そしてかんがるー組(2歳児)にあがると、
今度は保育士にティッシュを渡されなくても
自分でティッシュを探してお友達の涙を
拭いて慰めるようになります。
泣いている時に「いやだったね」
「いたかったね」とその時の気持ちを
誰かに分かってもらう経験は
自己肯定感を高める一つの要素だと言われています。
以前公園からの帰りで、
「まだ遊びたいよ~!!」と泣いているお友達に
「遊びたかったの?」「また今度来ようね」
「遊びたかったよね」と声をかける
1歳児さんの姿がありました。
泣いていた子はお友達に声をかけてもらったことで
自分の気持ちをコントロールしていました。
1歳児クラスでも友情は十分にあることが分かります。
大人があやさなくても子ども同士の友情で
気持ちがスッと軽くなることがあるんだと
毎年目にしています。
きっと冒頭で4人から涙を拭いてもらったRさんも、
今度は他のお友達の涙を拭く番がくるかもしれません。
優しさのサイクルがくるくる回っていきますね。
優しい風のうたのこどもたち、
来年もすくすく温かい輪の中で大きくなってね♡
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